MOVIE

悪夢探偵

悪夢探偵ある日、2件の惨殺事件が起きる。被害者は少女とサラリーマン。
どうやら2人とも自室のベッドで自分自身を切り刻んだようだ。
彼らは死の直前に「0」という同一人物に電話をかけている。
「夢」がカギを握っていると確信した女刑事は、
他人の夢に入ることができる能力者に協力を求めるが…

塚本晋也監督作品。
カルト的なイメージの強い塚本監督だけど、今回は娯楽作品を意識して作ったそう。
とはいえそこは塚本晋也。暗いし重いし怖いしグロい。PG12指定。
主演は松田龍平だけど、それ以上にhitomiが出ずっぱり。
hitomiの出演は監督が熱望したらしい。監督自身も重要な役で出てるよ。
誰にでもおすすめできるタイプの映画ではないけど、この雰囲気は大好きだ。

アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー大学入学のため仙台に越してきた椎名。
同じアパートに住む初対面の男、河崎に声をかけられる。
「一緒に本屋を襲わないか?」…

前半のひとつひとつのシーンが後半に大きく意味を変える。
何気ないシーンも振り返るとシリアス。
最初、瑛太ぎこちないと思ったけど、ごめん、あやまります。
浜田岳や関めぐみもすごくよかった。伏線がいっぱいあってもう一度見たくなる。
原作は伊坂幸太郎。伊坂幸太郎の作品ってまったく読んだことないけど、
そういえば、大好きな映画「重力ピエロ」の原作者でもある。
もしかしたらすごくツボに入る作家なのかも。

イグジステンズ

イグジステンズ近未来では背中に穴を空け、脊髄に生体ケーブルを差し込み、
神経系から直接脳に信号を送るヴァーチャル・リアリティゲームが
最大の娯楽となっていた。美貌の天才ゲームデザイナー、
ゲラーの新作「イグジステンズ」発表の日、会場でゲラーが狙撃されてしまう…

エログロ炸裂で、まさにデビッド・クローネンバーグの世界。
映像やキャラクターはことごとくグロだし、表現はいちいちエロ。
クローネンバーグはグチャグチャしたものが好きだね。
ゲームポッドは爬虫類系のデザインだし、頭が2つあるトカゲや、
骨や歯、内臓などから出来た銃など、小道具もおもしろい。

イレイザーヘッド

イレイザーヘッド印刷工ヘンリーの彼女が妊娠、結婚するが、
生まれてきたのは奇形の赤ん坊。
赤ん坊との奇妙な生活が始まる…

鬼才、デビッド・リンチ監督の初期の傑作。
この映画にストーリーなんてものはない。ひたすらに写し出される狂気と悪夢の世界。
モノクロ映像でセリフはほとんどなし。聞こえてくるのは終止流れる耳障りな工場のノイズ。
赤ん坊にいたっては人間の姿をしていない。鳥に近いかも。
天才とも変態とも言われるデビッド・リンチだけど、
この作品はどっちかっていうと、いや、完全に変態よりでしょ。
見る者の思考を破壊する映画。

ヴァージン・スーサイズ

ヴァージン・スーサイズ1970年代のアメリカ郊外。
数学教師の父と厳格なクリスチャンの母を持つリスボン家には、
13才から17才までの美しい5姉妹がいた。
ある日、末娘で13才のセシリアが浴槽で手首を切り自殺未遂騒動を起こす。
幸い一命はとりとめたが、数日後、飛び下り自殺で死んでしまう…

巨匠フランシス・F・コッポラ監督の娘、ソフィア・コッポラの初監督作品。
脚本も彼女が書いています。原作はベストセラーにもなった
「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」。
この原作をソフィアにすすめたのは、ソニック・ユースのサーストン・ムーアだそう。
掴みどころのない独特なフワフワした感覚が残った。
自殺という重い話のはずなのに、不思議と重さ暗さも残らない。
残るのは印象的な美しいシーンの数々。そして見事にフィットした70年代の名曲達。
ソフィア・コッポラは1作目にしていい映画を撮ったね。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

打ち上げ花火「花火を横から見ると、丸いのか?平べったいのか?」
と疑問を持った小学生3人は、
花火大会の夜に、答えを見つけに灯台へ行く…

これは映画というか、元々はフジテレビでやってた「if」っていう
1話完結のドラマだったんだけど、見た時の感激はかなりのものだった。
「if」ってドラマは全然おもしろくなくて見てなかった。
でもその日は他に見るものがなくて、しょうがなく「if」にチャンネルを合わせた。
とにかく映像が美しい。プールのシーンなんて忘れられない。
見終わった後は軽い放心状態。すぐに岩井俊二のことを調べて他の作品も全部見た。

運動靴と赤い金魚

運動靴と赤い金魚小学3年生のアリは妹ザーラの修理した靴を取りに行った帰り、
うっかりなくしてしまう。家が貧しい為、親には言えず、
一足しかないアリの運動靴をふたりで交互に履くはめに。
そんな中、小学生のマラソン大会が開催される。3等の商品は「靴」。
アリは妹のため、3等を目指して走る…

イランの映画。この邦題はいいね。
とにかく兄妹がかわいい。アリは泣き虫だけど、人一倍妹思い。
ザーラはまわりの女の子達がキレイな靴を履く中、
お兄ちゃんのブカブカでボロボロの運動靴を恥ずかし気に履いている。
貧しい生活の中たくましく生活する2人。
1シーン1シーンが痛々しくもあり、微笑ましくもある。
最後のマラソンが3等狙いっていうのもおもしろい。
アリの泣きべそ顔と、ザーラの笑顔がすごく印象的な作品。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破北極域に新たな使徒が現れた。
迎撃のため新型ヱヴァンゲリヲンを操るマリは恐るべき戦闘能力を発揮する…

前作「序」はTVシリーズ序盤の総集編って感じだったけど、
「破」ではキャラも新しいのが出てくるし、ストーリーも独自のものになってる。
それぞれのキャラの性格もちょっと変化あるし。
オープニングからヱヴァ仮設5号機に乗った新キャラ、
真希波・マリ・イラストリアスが登場。ビーストモードの時すごい顔だ。
「序」ではアスカが出てこなかったけど、惣流あらため、式波・アスカ・ラングレーとして、
さっそく「あんたバカぁ?」炸裂。やっぱアスカがいい。今回アスカかなりピンチ。
使徒とのバトル連発で、映像も含めてかっこいい。

OLDBOY

Oldboyごくごく平凡な人生を送る、オ・デス。
ある日突然誘拐され、目覚めた時には監禁されていた。
監禁される理由もわからないまま、監禁されてから15年が経った。
そして突然解放されるが…

バイオレンスが苦手な人にはおすすめしないけど、
2004年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞した作品。
審査委員長のタランティーノが絶賛したらしいけど、
タランティーノ好みのテイストだね。復讐モノで血生臭いシーンも多いし。
韓国映画だけど、原作は日本の漫画だそうです。

家族ゲーム

家族ゲーム高校受験を控えた息子はいまいち頭が悪い。
そんな息子に家庭教師をつけることになった。
しかしやってきたのは3流大学の7年生…

家庭教師の松田優作がおもしろすぎ。
彼の作品では「野獣死すべし」や「ブラックレイン」など
シリアスな役も最高だけど、こういうコミカルな役も最高でしょ。
横一列に並んでの食事シーンなんて、日本映画史上に残る名シーン。
コミカルな中の狂気。

かもめ食堂

かもめ食堂フィンランドのヘルシンキで日本食堂を経営しているサチエは、
図書館で出会ったミドリをスタッフに迎える。
お店には、徐々に個性的なお客が集まるように…

監督は「めがね」の荻上直子。
「めがね」もすごく良かったけど、さらにいい。
フィンランドが舞台になってるんだけど、
現地の役者達もみんなすごく魅力的。豚身昼斗念て。ニャロメて。
おいしそうな食べ物もたくさん出てくる。
おにぎりなんて最近はコンビニのしか食べてないなぁ。
シナモンロールもおいしそうだし。まぁコーヒーはまったく飲めないけど…
映像もすごくキレイ。食堂に差し込む光の具合とかたまらん。
のんびりゆったり、気持ちのいい時間が流れます。

機動戦士ガンダム

機動戦士ガンダム人類を宇宙に移民させるようになって半世紀が過ぎ、
地球の周りの巨大な人工都市は人類の第2の故郷となった。
宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、
地球連邦政府に独立戦争を挑んできた…

ガンダムの劇場版3部作。子供だけに見せるのはもったいない。
というか、子供にはレベルが高すぎるでしょ。
ロボットアニメなんて軽いノリではなく、あくまでも扱っているのは戦争です。
地球連邦軍側から描かれているので、子供の頃に見た時は、
「地球連邦軍=善」「ジオン軍=悪」だと思っていたけど、そうでもない。
戦争における正義ってなんだ?
両軍共に、最前線で戦う兵士達は戦いを望んではいず、
アムロにしろシャアにしろ、登場人物はことごとく人間くさく、
戦争とはいえ、敵を殺すことに悩み、悲しむ。
このへんがきっちり描かれてるのが、この作品の凄い所。

きょうのできごと

きょうのできごと京都の大学院に進んだ正道の引越祝いに、
8人の友人達が集まった…

行定勲作品は、「贅沢な骨」「GO」「ロックンロールミシン」と見たけど、
これが一番いい。かなり気に入った。引っ越し祝いに集まった仲間達の、
たわいのない一夜のやりとり。自分の知らない所で起きていること、
TVの中で起こる小さな事件。ちょっとづつ自分達とリンクしていて、
一日が終わり、また明日が来る。何でもない日常の心地良さが詰まってる。

空気人形

空気人形古いアパートで、さえない男と暮らす空気人形(ダッチワイフ)が、
ある日、心を持ってしまう。
持ち主が仕事に出かけると、服を着て、街へ出て、初めて見る世界に触れる。
そしてレンタルビデオ店でバイトをすることに…

せつない悲劇。残酷なやさしさ。
これはもう、ペ・ドゥナがヤバすぎる。ペ・ドゥナを見る映画。
本当に人形みたいに無機質だったかと思うと、
生々しいまでにエロかったりと、強烈に惹き付けられた。
ロケ地が職場から結構近いから見慣れた風景だったけど、
リー・ピンピンが撮影した映像はすごくキレイだった。
あのへんは高層ビル地帯と、古びた町並みとの対比がおもしろいんだよね。
ペ・ドゥナは「リンダリンダリンダ」でも強烈な印象を残したけど、
すごく魅力的な女優さんで大好きだ。

暗い日曜日

暗い日曜日1930年代、ブタペストのレストランで生まれた楽曲、
「暗い日曜日」は世界的にヒットするが、
聴きながら自殺する者が後を絶たず、自殺の聖歌と呼ばれる。
ナチスの支配下にあるブタペストでの数奇な運命は…

実話に元づいた映画で、楽曲「暗い日曜日(Gloomy Sunday)」は、
30年代に実際に発禁処分を受けたらしい。
しかし今では名曲として語り継がれ、ビョークや美輪明宏なんかもカバーしています。
音楽や映像が素晴らしいのはもちろんのこと、
言っておかなきゃならないのは、エリカ・マロジャーンの美しさ。
映画見てて女優さんに見とれちゃうなんてひさしぶり。

グラン・ブルー

グラン・ブルー1950年代のギリシャ。
幼なじみのジャックとエンゾは素潜りのライバル。
二人は世界選手権で勝者を争うことになった。
そこでは人間の限界を超える熾烈な争いが行われた…

なんせすべてが美しい。海の美しさ、青の美しさ。しびれた。
エリック・セラの音楽も抜群で、サントラをよく聴いたな。
イルカもすごくかわいかった。海っていいよねー。

クロウ

クロウ近未来の暗黒都市、恋人が暴行され、
助けようとした主人公エリックはギャングに殺されてしまう。
恋人も病院で30時間苦しんだあげく死亡。
悲しみと憎しみに染まるエリックは1年後、
冥界の使者であるカラスの力を借りて蘇り復讐を遂げる…

全編にわたるゴスな雰囲気漂うモノトーン調の映像が素晴らしく美しいし、
主役であるブランドン・リー(ブルース・リーの息子)の危機迫る演技、
父親ゆずりのキレのあるアクションもかっこいい。
不幸にもブランドンは、この映画の銃撃戦の撮影中、
混じっていた実弾に撃たれて死亡。なんちゅう事故だ。
ブランドン亡き後の未撮影部分はデジタル合成で作られたという作品で、
サントラにはキュアー、ナイン・インチ・ネイルズ、パンテラ、
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、ジーザス・アンド・メリーチェイン、などが参加。
これも最高なのだ。

CUBE

CUBEある日突然、6人の男女が立方体の部屋に監禁される。
前後左右上下には扉があり、
その先には同じような立方体の部屋(CUBE)がいくつも続いている。
しかし部屋によっては命を落とす様々な罠が仕掛けられていた。
極限状態の中、6人は脱出を試みるが…

最初のシーンからインパクト大。1人の男が罠にかかり、体中バラバラに。
で、タイトル「CUBE」の表示。
設定は実に単純。閉じ込められた部屋からどうやって脱出するか、ってだけ。
なぜ閉じ込められたのか?そこが何処なのか?すらわからない。
無機質な世界。そこで生々しい人間性をあらわにする6人。
この人間性が恐いのだ。制作費、たったの5千万円だって。

クワイエットルームにようこそ

クワイエットルームにようこそフリーライターの明日香は、目覚めると病室でベッドに拘束されていた。
精神病院の閉鎖病棟らしい。
なぜ自分がそこにいるのか思い出せない…

松尾スズキの原作を本人が監督して映画化。
監督の人脈なんだろうけど、出演者もすごく豪華。
主演の内田有紀が素晴らしく良いし、宮藤官九郎は一言一言笑える。
蒼井優は摂食障害を演じるため7kg減量したそうだ。
大竹しのぶの力量は素晴らしいというか恐ろしいね。
序盤は笑えるんだけど、最終的には笑える映画ではないです。
開放感はありつつ、シリアスで考えさせられた。

告白

告白中学校の卒業式、ホームルームで担任の女教師は生徒たちを前に言う。
「私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが事故ではありません。
愛美は、このクラスの生徒に殺されたのです」…

中島哲也監督作品。
中島監督の作品は強烈なものが多いけど、これも凄いわ。R-15指定。
重くて救いのない話だけど、冒頭から緊張感があって引き込まれて、
中島監督らしいスタイリッシュな映像で飽きさせず一気に見れる。
登場人物たちそれぞれの告白によって、モラル、正義、悪とは何か考えさせられる。
松たか子は難しい役を完璧に演じ切った。すごい女優だね。
木村佳乃も素晴らしい好演。岡田将生のKYっぷりもおもしろい。
そして生徒たちが素晴らしいわー。リアリティがあって怖い。
Radioheadの曲「Last Flowers」もぴったり合ってた。

コララインとボタンの魔女

コララインとボタンの魔女古い大きな家に引っ越してきた女の子、コララインは、
仕事に忙しい両親にかまってもらえない。
新居を探検中、隠された小さなドアを見つける。
その先の世界は、元の世界とそっくりだけど微妙に違う…

「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のヘンリー・セリック監督作品。
ストップモーションアニメです。ダークなファンタジー。
ポップで毒々しい世界、キモカワなキャラクター達。
テーマとしては「かいじゅうたちのいるところ」に似てるね。
それにしても映像のクオリティ高い。人形とは思えない表情や動き。
字幕で見たけど、あらためて吹き替えでも見たい。その方が映像を楽しめそう。