理科の特別授業で天体観測が行われた。
もちろん夜の課外授業。その後しばらく友達とおしゃべり。今やってるゲームの話や部活のグチ、恋バナをしてた。
気がつけば、すでに3人しか残っていない。
友達にさよならを言って、急いで家路につく。
ちょうど家の近所の小学校を通り過ぎるところだった。黄色い帽子に赤いランドセルをしょった女の子が目についた。赤いランドセルには黄色いカバーがついていた。
「ああ、一年生の子か。忘れ物でも取りに来たのかな。」
そこで私は必死で自転車をこいだ。
中学校の校門を出た時に見た時計は、23時を指していた。